不慮のアクシデントでダメージを負ったFREITAGバッグはもちろん、穴が開くまで長年ご愛用いただいているバッグも修理できることをご存知でしたか?今回は幌バッグ専門外科医のMorena(モレーナ)を迎え、初めて幌の治療作業について語ります。

以前、私はソファーのカバーやクラシックカー、馬車の座席のカバーを替える仕事をしていました。つまり、椅子に新しい服を着せ替えする仕事です。現在は、幌を熱圧着したり、幌の穴を塗料で埋めたり、破れた角を縫い合わせたり、古い自転車チューブ、ロゴ、ベルクロ、シートベルト、Lockmonsterを交換したりする仕事をしています。

FREITAGは、マニフェストで«we repair(壊れたバッグは修理する)»と宣言しています。修理が行われる場所は、エルリコンにあるFREITAG本社Nœrdの1階右手、東口を入ったところです。ここで、Manuela(マヌエラ)、Leonissa(レオニッサ)と一緒に古くなったバッグやアクシデントでダメージを負ったバッグの治療を行います。

13年前、私はもともとバッグデザイナーとしてFREITAGに入社しました。担当は、幌の裁断。当時、FREITAGバッグには継ぎ当てするのが常でした。穴が開いた幌には、新しい幌で継ぎ当てをしていたのです。私たちはもっといい方法で穴をカバーできないか模索しました。そしてある時、ようやくコツをつかんだのです。その後、私は修理チームに加わることになり、修理チームは「Retarp Team(幌の再生チーム)」と名づけられました。

«以前は、修理を必要としているお客様から郵便で手紙を受け取っていたんですよ。»

ほとんどの場合、傷は塗料をのせて、熱風をかけ、ハンドローラーで伸ばせば治療完了。バッグのオーナーを再び笑顔にすることができます。ごくたまに、バッグがかなり古いと、穴が大きすぎたり、幌が固くてヒビが入りやすくなっているため、手の打ちようが無い場合もあります。

以前は、修理を必要としているお客様から郵便で手紙を受け取っていたんですよ。そこにはバッグが壊れてしまった経緯と、修理してほしいというお願いが書いてありました。中には、修理してくれてありがとうという感謝を込めて、チョコレートを同封してくださる方もいらっしゃいました。その時は本当に感激しましたね。現在はデジタルの修理プロセスがきちんと整備されたので、スムーズに業務が行われるようになりました。だから、郵便でやり取りしていた頃が懐かしいです。手書きの手紙やチョコレートは、スマートフォンで送ることができないですから。

«今後も、バッグを1つずつ丁寧に修理していきます。循環させることをモットーに、偶然の産物を楽しみながら。»

修理作業がつまらないと思うことは絶対にありません。なんせ、バッグは1つ1つがユニークな一品物。それに、使う人や使い方によって修理方法も異なりますから。今後も、ここNœrd(および支社)*で傷ついたバッグを修理していきます。循環させることをモットーに、偶然の産物を楽しみながら。

*本社から遠く離れているため、負傷したバッグをRega(レガと呼ばれるスイスのドクターヘリ)で救急搬送できない場合、本社で治療を行うのは無意味です。したがって、日本にお住まいの場合はFREITAGストア渋谷店で修理を行います。修理を必要とするバッグが山積みにならないよう、繫忙期には2人のプロデューサー(通常は新しいFREITAGバッグの縫製を担当)が作業を手伝います。


バッグが負傷…SOS!

ご自分でお取り換えいただけるバックルやボタンなどの無料のスペアパーツから、幌以外の小さな修理(購入後3年間は無料)、幌バッグ専門外科医の力が必要となる大がかりな総合サービスまで、FREITAGのあらゆる治療サービスの詳細については、こちらをご確認ください。

Dr. モレーナ 、私を助けて!